文字書きさん向け表紙のお話

【絵心の無い文字書きさんも、
お絵かきソフトがなくっても、
ちょっと表紙をいじっちゃおっか】その2

2013.04.24

おはようございます、にぐんです。
昨夜、遅い時間でのupにも関わらず思いのほか反響をいただいたので
嬉しくなって第2弾です。
2弾……というか、補足みたいな？

「Wordでそんなこと出来るの！？」とのお声をいただいたので、
スクショをぺたーん。

これをー、

こうしてー、
(上部バナーにわかりやすいメニューが登場してますね！)

こんな感じで調整。
(右クリックでメニューが出ます)

重ねる！　重ねる！

オフィス製品に関しては、絵描きさんより、
普段事務職をされているOLさんの方が得意かもですね！
私、その昔、イラストレータのない会社でWord2000を使って
キャラのイラスト入りでゲームの企画書作らされたりしましたんで(全部図形ツール)、
「気合い」と「工夫」さえあればWordさんは出来る子だって信じてます。

【その3　色の組み合わせの話】

さてさて、ネットをふらついていて、こんなイラストを見た事ありませんか？

クイズ。これは何を表しているでしょう？

そう、「涼宮ハルヒ」です！
んじゃこれは？

あい、「ルパン三世」ですね！

こんな風に、「色」って組み合わさることで、人に強烈なイメージを呼び起こします。
昨日の表紙の例で比べてみましょう。

色しか変えていないのに、ずいぶん印象が変わりました。
そこで今回は、「印刷所の基本色でどんなことが出来るか」
実際に作ってみちゃいましょう。

えっと、こちらは安い！早い！でおなじみの株式会社栄光さんの基本色です。
色上質紙がこちら。

インク基本色がこちら。

各印刷会社さんいろいろあれど、基本色のバリエーションは
そんなには差異はないと思います。
これらを試しに合わせてみましょう。

おっとその前に！
前回も申し上げたように、作品のイメージを固めてください。

可愛いお話？
色っぽいお話？
ポップなお話？
ダークなお話？

そこのイメージが決まったら、そのテーマに合った色を探しましょう！
たとえば、「ふわふわ甘い可愛い」本の場合。
どんな色が似合うでしょう？

ふわふわ→パステルカラー
甘い→お菓子っぽい
可愛い→ガーリー

以上の条件から、ピンクを選んでみました。
無難ですね。
うん、いいんだよ無難で。
人生、無難が一番だよ。

真面目な話、デザインは「無難」がとても大事です。
昔、学校の先生に言われたのは、
「良いデザインとは5割の人間に好かれるデザインではない。
9割の人間が『なんとも思わない』デザインだ」
という言葉でした。

可も無く、不可も無く。
それって、要するに「目に落ち着くデザイン」ってことなんですよね。
今、あなたの周りを取り囲んでいる物たちを眺めてみてください。
パソコン、文具、マグカップ、クッション、椅子、窓、水槽、蛍光灯、
商品として世に出たものに、デザインされていない物はひとつもありません。
けれど自己主張の強いデザインは
その中のほんの数％でしかないこと気付かれるのではないでしょうか。