【絵心の無い文字書きさんが、
フリー素材を元に、
お絵かきソフトで表紙を作る時のコツ】


2013.04.25


こんにちは、三回目です。
気付いたらいつの間にかいっぱいRTされていて
まとめサイトに掲載されたり、
非公式RTも加えたらすごく沢山の方にご覧いただいちゃってて、
当初フォロワーさん用のつもりだったので、今更あわあわしています。
少しでも参考になっていたなら嬉しいです。


あー、しかし。



あー失敗した。めっちゃ失敗した。



こんなに沢山の方に見てもらえるなら、
「可愛い表紙の見本です☆」とか言って新刊の書影でも混ぜ込んどけばよかった。
10日前に文庫出たばっかだわよ。

なんでこうステマが下手なんだろう。
友達にも「今からでも広告のっけなよ!」と言われたのですが、
広告……広告ってどうしたらいいの。浪川ボイスで



Amazon



とか言ってもらえばいいの?
それともアポロンメディア社に広告出せばいいの?




※イメージ図


馬鹿言ってないで本題に入りますね。
前回の記事を読んだ友人から、
色の組み合わせについて参考になるサイトをいくつか教えてもらいました。

ん〜、でも、違うんだ。
色も、レイアウトも、フォントも、勉強しだしたらきりがないし終わりが無いじゃない?
このページのコンセプトは

絵心の無い文字書きが
勉強も鍛錬も無しに
それなりのものを作る為のコツ

だから。
でも、ご紹介いただいたサイト、とってもわかりやすくて面白かったので、
ご興味のある方は良かったら〜。

IROUSE - 色彩とイメージの情報サイト
色見本と配色サイト
カラー配色辞典




◆2 フリーの写真素材で表紙を作る編

【その1 タイトルロゴの話】

今回からは今までと違い、
「折角だからお絵かきソフトを手に入れてみたけど、
どうレイアウトしたらいいかわかんない><」という、
画像ソフト初心者の文字書きさんが、
フリーの素材を使って表紙を作る時のコツをお伝えする内容となります。
昨今、フリーソフトでも高品質のお絵かきソフトが多数あるようですので、
何か始めてみたいな〜という方は検索してみるといいかもです。

(ごめんね、フリーの画像ソフト詳しくないんでここではあんましご紹介できません。
フォトショっぽさを求めるならGIMPになるのかな?)





えっと、今回のお話は、
私自身が過去の私に言いたいことだったりします。

と、言うのも、お絵かきソフトに手を出した人が
最初にやりがちなことのひとつに、
「ロゴの自作」があるからです。





うんうんわかる、フォトショとかプロユースのソフトですもの、
あれさえあれば何でもできそうな気がするよね、でもね、





いやいやカイルさん、そんなバッサリ斬り捨てなくとも。
ただね、ロゴってホントに難しいから、その……


「会社の企画書のロゴとかはパワポでむっちゃ凝ったの作ってるもん!
文字を装飾するくらいなら、絵を描けない人にだってできるでしょ?」



<………………。

<そうか。(cv.浪川大輔)

<じゃあ、この写真にそのロゴを乗せてみてもらえるかい?



ここに、とても素敵な写真があります。




ここに、すごく頑張って作ったロゴがあります。

 





パイルダー・オン!!



















<………………。





あーあ。
あーあ、カイルさんまで黙りこんじゃった。

あんなに素敵な写真だったのに、
へぼいロゴ乗っけただけで写真までダサく見えて来ちゃった。

つい最近、「ロゴなんて5000円で作らせればいい」なんて顔を洗わせる味噌汁すらもったいないようなトンデモ発言が世間を賑わせましたが、ロゴってそんな単純なものじゃないんです。



書籍の表紙はデザイン事務所に勤務しているデザイナーさんが
作っていることがほとんどだと思います。


プロが

事務所を構えて

腕一本で食ってる仕事です。

 

「そんな! じゃあ、文字書きはどうすればいいの!?」

 

デザインというのは、シンプルであればあるほど奥が深く、
センスと理論と経験が要求される世界です。
角度、余白、バランス、曲線、抑揚……。
それらの要素を凝縮した芸術品……それが!





あのね、これ、ガチでガチで。
中には趣味でフォントを作って無料配布されている方もいらっしゃいますが、
商業でフォントを作成されている方は
べらぼーにハイレベルなデザイナーさんばかりです。
パッケージングされているフォント集の価格が高いのは、
それだけの価値があるからです。


フォントってのは既に完成された作品なのです。
それを素人がこにゃこにゃいじくり回す必要は無いんです。



さぁ、タイトルに戻りましょうか。
このページは、「絵心の無い文字書きさんの為の」ページです。
そもそも同人作家なんてモンは誰に頼まれてもいないし儲かりもしないのに給料をつぎ込み彼氏とのデートを蹴っぽり有給を費やし睡眠時間と寿命を削って作品作り続けてるキ


キ……





<キッコーマン!


まぁその、どいつもこいつも自分の人生を
創作活動に惜しみなくつぎ込んでいる
創るのが好きで好きでたまらない連中
ばかりです。
そんな風に漫画やイラストを描いている人達ですもの、

美大卒だの

芸大卒
だの

カタログ編集やWeb製作やパタンナーなど、
エディトリアルデザインではないものの実はそっち系の仕事してますとか

つーか実は現役デザイナーですとかDTPやってますとか

ごろっごろいるのが同人界だからね!
「みんなは上手いのに私だけ出来ない……」
なんて落ち込む必要は微塵もないのです。


さて、それなら絵心の無い文字書きさんはどうしたらいいか?





プロの胸を借りようぜ!

写真の、フォントの、力を借りようぜ!

それでいいんだよ!!




さっきの写真の例で言うと、



ほら。


ほらな。


そーいうこっちゃ。


素材の魅力を大切に、フォントの助けを借りるだけで、
こんなに落ち着いた紙面になるんです。
デコレーションケーキにはチョコプレートを挿すだけでいいんです。





「でもそれじゃあ、自分で作った表紙と言えないよね……」



<何を言ってるんだい(ニコッ……

<その写真を素敵だと思って沢山の中からたった一枚を選んだ、それは紛れもなく君の「センス」だろう?(cv.nmkw)


<そこにどんなフォントを組み合わせて、どこにレイアウトするか。それは、君の力で作り上げた君の世界じゃないか。




ソーナンス!(>w<)




お洒落な服を着て「あの人センスいいよね」って言われてる人だって、
自分でミシンで私服を縫ってるわけじゃないでしょ?
作品と作品をコーディネートする。
そこに光るのがあなたのセンスです。


とは言うものの、実はこういったスタート地点から始めて、
専門書を買ったり勉強したりを積み重ね、
自力で素敵なロゴを作れるまでに至っちゃう同人作家さんが
結構な数で実在するのもガチな話です。
実際色々いじってみて、そこに面白さを見出したら、
そういう方面をも頑張ってみるのもきっと楽しいと思います。



と、いいつつ、このページのコンセプトはあくまで

絵心の無い文字書きが
勉強も鍛錬も無しに
それなりのものを作る為のコツ

ですから!
次回はいよいよ「フリー写真に文字を置いてみる」の巻、をやってみたいと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました!

文責:高将にぐん


>> 次回 ◆ 【絵心の無い文字書きさんが、フリー素材を元に、お絵かきソフトで表紙を作る時のコツ】その2(2013.04.29)


【バックナンバー】
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